2023年7月より抗加齢歯科医学研究会の代表を斎藤一郎先生から引き継ぎました阪井丘芳と申します。初代代表の理念を引き継ぎ、さらに本会の発展を目指して運営していきたいと考えております。会員の皆さま、引き続きご支援の程、よろしくお願いいたします。
 抗加齢医学は均質な老化を目標としており、全身の健康を目指した横断的な対処と各領域を包括した総合的な知識を必要としています。口腔は消化管の入り口であり、呼吸、咬合・咀嚼、摂食嚥下、唾液分泌などのように生命を維持するための生命科学な側面だけでなく、音声・言語、味覚、感情表現などのように人類が生活を営むための文化的な側面を有する器官として位置づけられています。特に超高齢社会では、食欲や味覚などの根本的欲求を満たす感覚器の機能に加えて、会話や表情筋によって口元で示す喜怒哀楽の表現に欠かせないため、口腔の機能を維持することが不可欠です。
 近年、先進国では老化に関する関心が非常に高くなっており、老化度診断の受診率も増加傾向にあります。老化度検査や診断が従来の予防医療と異なるのは、病気を治すことや予防するだけではなく、より健康になるための医療であるという点です。2025年に開催される大阪関西万博においてもアンチエイジングがテーマになっています。自分自身の弱点を知り、それを改善するための食事・運動・ライフスタイルを提案するのがこれからの歯科医療従事者の大きな役割となるでしょう。
 抗加齢歯科医学研究会は、歯科医師ならびに歯科衛生士をはじめとする歯科医療従事者で活動する日本抗加齢医学会の分科会です。口腔だけでなく全身、メンタル面を視野に入れたアンチエイジングを医療で実践し、その重要性を広く普及するためのさまざまな活動を行っています。

研究会代表  阪井丘芳
お知らせ

2023/10/30 NEW
【第27回抗加齢歯科医学研究会】
※日本抗加齢医学会認定単位 5単位


テーマ:口腔領域における基礎医学と臨床医学の融合
    ~動物医療を含め他分野との連携から始める原点回帰~


開催形式 現地会場開催&事後WEBオンデマンド配信
現地開催日時 2024年1月21日(日)10:00-16:00
会場    日本橋ライフサイエンスハブ
 (東京都中央区日本橋室町1-5-5室町ちばぎん三井ビルディング8階)
 オンデマンド配信日時:2024年1月28日(日)~2月25日(日)
参加    事前参加登録制
参加登録  オンライン登録 


プログラム
10:00-11:00 講演1「今さら聞けない加齢制御のための口腔細菌と腸内細菌の基礎知識」
阪井 丘芳 (大阪大学大学院 教授)

11:00-11:30 講演2「アンチエイジングの薬物療法的アプローチ」
(ビデオ講演)
井上 裕子 (日本薬科大学薬学部 教授)

11:40-12:20 ランチョンセミナー 共催:アニコムホールディングス株式会社
田村 勝利 (アニコム先進医療研究所株式会社 取締役、
倉敷芸術科学大学生命科学部動物生命科学科再生医療学研究室 元教授)

※現地参加の場合には、ランチョンセミナーのお弁当だけでなく、
新発売の動物用口腔ケア用品を無料配布します(先着50名予定)


12:30-13:30 講演3「咀嚼機能と脳機能~口腔から始める抗加齢の新展開~」
松下 健二 (国立長寿医療研究センター 部長)

13:30-14:30 講演4「唾液腺の再生医療とアンチエイジング医学」
美島 健二 (昭和大学歯学部 教授)

14:40-15:40 講演5「酸化ストレスと口腔環境~人生100年時代のための口腔のアンチエイジング~」
李  昌一 (神奈川歯科大学 教授)

15:40-16:00  交流会 フリートーク & 名刺交換

★参加費
 〇日本抗加齢医学会会員/抗加齢歯科医学研究会会員
  医師・歯科医師他研究者 15000円
 看護師・歯科衛生士他メディカルスタッフ・大学院生 10000円
〇非会員
  医師・歯科医師他研究者 20000円
 看護師・歯科衛生士他メディカルスタッフ・大学院生 15000円
注意
現地参加の場合は、受講用テキスト印刷版を会場で配布
WEBオンデマンド参加の場合は、PDF版をダウンロード となります。

★参加登録